日常に潜む受動喫煙の対策について

煙草を吸わない人が増えてきたとはいえ、やはりまだ吸う人は吸っています。バス停などで前に並んでいる人が吸っていると、嫌な気持ちになる事があります。また、仕事場でも、近くに吸う人がいると、不快な気持ちになります。
煙草を吸うこと自体は個人の自由なのですが、その煙草を吸っている本人よりも、その煙草の煙を吸ってしまう近くにいる人の方が健康に害があるとご存知でしたか。
喫煙者よりも、受動喫煙者の方がタール、一酸化炭素などの有害物質を何倍も多く体に吸い込んでしまうという結果が出ています。そんなとんでもないことは予防しなければなりません。
自分が吸っているわけでもないのに病気になるなんてあってはならないことです。煙草の受動喫煙によってなるかもしれない病気として、がん、脳卒中、心筋梗塞、喘息などの呼吸器疾患、妊娠中の御母さんが低体重児を出産してしまう可能性、早産してしまう可能性、生まれた赤ちゃんが突然死してしまう可能性などがあります。そんな恐ろしいことから身を守るために、予防と対策を考えましょう。

国は大変な高齢化社会において、果てしなく膨れ上がる医療費削減のため、健康増進法を平成14年に制定しました。国を挙げて、病気にならない体づくりをしていこうというものです。
一人ひとりが自分の健康を気遣い、十分な栄養と睡眠、ストレスをため込まない毎日を送るようにと保健指導に力を入れています。病気にならなければ、医者に行く必要もなくなるので、自然と医療費が削減されることを狙っています。
健康増進法の制定に伴い、体重を減らすことのできた社員にはご褒美がでたりする会社も出てきています。そして、喫煙者と禁煙者の分煙が進み、また、喫煙スペースが大幅に減りました。
それでもまだ、堂々と公衆の中で吸っている人はいます。他人に与える害を知らないのでしょうか、知るつもりもないのでしょうか。受動喫煙の害をなくすために一人ひとりが自覚を持ち予防と対策を考えなければなりません。

喫煙中の人からどれだけ離れたら受動喫煙にならない?

受動喫煙にならないためにはどうしたらよいか。それは煙を吸わないことです。吸わないためにはまず、喫煙者から離れなくてはなりません。煙は喫煙者を中心として半径7メートルのところまで影響があります。
人間の1歩は約50センチなので、1メートルで2歩、ですから7メートルなら、14歩離れる必要があります。ですから、飲食店で分煙になっているからと安心はできないとわかります。
喫煙スペースから、14歩分離れるくらい遠くの席にしなければ影響を受けるということです。遠くの席を選んで近寄らないということが必要です。また、煙草の有害物質は布に入り込みます。
家のソファやカーテン、絨毯、布団などにも入り込みます。カバーをかけられるものは掛け、洗えるものはこまめに洗って、有害物質を追い出しましょう。
どうしても、自覚を持ってくれない喫煙者と近くにいなければならない場合は煙草を吸われるときには出来るだけ近寄らない、吸い終わっても、2分くらいは近寄らない、目の細かいマスクをする、きちんとフィルター掃除をしている空気清浄器を近くに置くという対策法があります。

また、最近は携帯用の空気清浄器も出てきています。とても薄くて小さいのでカバンに入れておくことも可能で、いざというときは出して使うということもできます。そうやって受動喫煙を防いでいきましょう。折角のホッとできる時間である飲食店でのくつろぎタイムも煙で邪魔されるなんて困ります。小さな空気清浄器などはお守り代わりに持っておくといいでしょう。
受動喫煙の健康被害の可能性がはっきりわかってきている今、自覚なしに吸う、吸わせるというのはあってはならないことです。一人前の人間として、自分だけでなく周りのことも考えられる人にならなければなりません。